| 末次 |
集中ですね。馬鹿話していて、そのままなんていうのは絶対に無理です。 |
| 坂本 |
それもやっぱり、スイッチングの問題ですか? |
| 末次 |
ええ。若い頃からの習慣ですかね。昔は稽古場に1時間から2時間前に行っていました。役に入るのにそれぐらい時間が必要だったんですね。五感とか内臓の状態とか、抽象的で解りにくいかもしれませんが、血液の流れとか、それを役に持っていくのに若い頃は1時間ぐらいの集中が必要だったんです。それがだんだん短くなってきて、今はスッと入れるようになりましたけどね。 |
| 坂本 |
その作業っていうのは、イメージを大切にするっていうことですか?それとも、もっと具体的なことがあっありするんでしょうか? |
| 末次 |
自分でもよく解んないんですけど、イメージではないと思うんですけど…『感じる』んですよね。 |
| 坂本 |
『禅』みたいのものですか? |
| 末次 |
どうなんでしょうね。でも内面から感じていくことですね。 |
| 坂本 |
ああ、内側から湧き出てくるものですね。 |
| 末次 |
ええ、それが無いと出来ませんね。 |
| 坂本 |
自分も役者ですから、興味がある所なんですけど。色々な役者さんがいて、人それぞれだと思うんですが、今回の出演者はたとえば劇団NLTの木村さんがいたり、テアトル・エコーの安原さんがいたり、劇団昴の小山さんがいたりして、いろんな劇団の道筋を歩んできた人が集まっているわけですが、一緒に芝居作りをしてみてどうですか? |
| 末次 |
「ほぅ」と思うことがいっぱいありますね。自分の芝居作りと違う段取りがあったりして。非常に興味があります。 |
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| 坂本 |
演出もいろいろなやり方を持っている役者と対峙しなければならないし、役者のほうも色々な感性を持った役者と対峙しながら、違ったチャンネルを持った演出とも向き合わなければならない。そこが面白くもあり難しくもあるわけですが、理屈で言えばとても綺麗なことですけど、実際役者の気持ちとか身体っていうのは「違うこと」とのすり合わせっていうのはとても大変なことじゃないですか。その大変な時はどうしますか? |
| 末次 |
私、あまり大変と思ったことがないんですよ。日常には色々な人がいるわけでしょ?それに自然に対応しているわけだから、舞台もそれと同じ状態なんで、あまり大変と思ったことはありません。
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| 坂本 |
色々なものが日常と繋がっているという前提から発想がきているということですね。 |
| 末次 |
ただ、ナチュラルにはやらないようには気をつけています。 |
| 坂本 |
なるほど。ありがとうございます。では最後にお客様にメッセージを。 |
| 末次 |
フランスの演劇っていうのは、日本ではあまりメジャーではないのですが、是非観ていただきたいというのと、ジャン・ポール・アレーグルさんの本というのは、何か一つ普通の芝居と違うものがあるんですよ。一見リアリズム演劇のように見えて、ジュールなところもある芝居だから、お客さんも戸惑うこともあると思うし、役者も戸惑う場合もあるし、そういうところを楽しんで観ていただけたらなと。とにかく非常にいい芝居です。 |
| 坂本 |
ありがとうございました。本番もよろしくお願いいたします。 |
| 末次 |
こちらこそよろしくお願いします(笑) |