アニェス・ベラドンヌ劇中で新聞記者【フィリップ・マンソニエ】を演じる坂本岳大が
共演者を取材する特別対談企画!






坂本 まずこの作品の印象というか、ご自分の役についてでもいいんですが、どんな印象でした?
安原 そのまんまで出来るという印象があって。
坂本 役がご自分と一緒ということですか?
安原 ええ、どこを作ればいいの?
っていうのが悩みです(笑)
そのまんまで出来ちゃうよね、これ、みたいな。
坂本 役者は色々な役を演じますが、なかなか役者が役者を演じるってことはないと思うのですが。
安原 その分楽だから、その分怖いっていうのがありますよね。 なんか演劇の部分までいかないで、ドキュメンタリーの部分で終わってしまうのではないか、という心配があります。

坂本 ああ、なるほどね。
安原 でもまぁ、今まで経験が無い事だから、これも一つの経験としてチャレンジかなと思っています。あまり芝居をしないという。私だからどっちみちしているように見えるんでしょうけど(笑)
少し抑え気味っていうのは意識しています。
坂本 まだ稽古の途中ですが、いまはその点が一番大変な所といった感じですか?
安原 でも、そこが面白いです。どうなるのかなぁっていう。楽しみだなぁって思うことは稽古やっていてそういう感覚になることはあまり無い事ですけど、今回は自分がどういう風に行くだろうっていうのがあって、それが楽しみですね。
坂本 演出の岡田先生との芝居作りですが、独特な感じがあるじゃないですか。
安原 普通の演出家とはちょっと違いますよね。
坂本 どういった所が、違うなぁって感じますか?
安原 ナイーブなところを求めてくるっていうのが、岡田先生の良いところだと思いますね。 ナイーブなところ、ナイーブなところに持って行かせる…普通の演出家とはちょっと違うかな。
そこが新鮮ですね。
坂本 色々な演出家とお仕事をする機会があると思いますが、
そのナイーブさっていうのはなかなか無いものですか?
安原 普通の演出家っていうのは、もうちょっとやらせますよね、もうちょっとみんなに。もっと解りやすく、解りやすく作っていくのだけど、岡田先生はそっちから攻めてきませんね。
役者として「お客さんはこれでちゃんと演劇的に観ることができるのかなぁ」という不安がちょっとありましたけど。でもナイーブに稽古してくれるっていうのは役者としてはすごくありがたいです。

坂本 今回楽屋が舞台のお芝居ですが、いままでの演劇生活の中で楽屋にまつわるエピソードがあったら聞かせていただきたいのですが。
安原 うーん、無いんだよねぇ(笑)本番前に体操してそのまま舞台に上がるっていう。あんまり楽屋って関係ないんですよ。楽屋なんか無くっても芝居できちゃう(笑)
坂本 役者さんによっては、楽屋入りが早いとか、色々いるじゃないですか。
安原 自分も早いことは早いけどね(笑) でもほとんど楽屋にはいません。ブラブラしてます。
坂本 舞台とかロビーとかですか?
安原 ですね。ほとんど楽屋にはいませんよ。楽屋で集中するとかそういうタイプではないです。
坂本 では、安原さんにとって楽屋ってどんな所ですか?
安原 考えても出てこないのよ(笑) なんなんだろう、楽屋って。解んないんだよなぁ(笑)
坂本 あんまり必要じゃないんですか?(笑)
安原 ないね(笑) ふざけてることが多いかも。楽屋で遊んでますね、ほかの役者たちと。
坂本 それでリラックスしたり、コミュニケーションだったりするんですかね。
安原 そうかもね。
坂本 では仮に、そういうリラックスする場がないところで芝居をしなくてはいけないことがあったらどうですかね?
安原 うーん…外の知らない劇団に参加して、身の置き場に困ったという経験はありますけどね。
坂本 そういう場でも楽屋にはあまり居ませんでしたか?
安原 スタッフの人と遊んでるかなぁ。スタッフの溜まり場に行って(笑)
坂本 なるほどねぇ。
安原 2人部屋の楽屋だったりすると、もう耐えられないですね。気使っちゃって。 それなら沢山居てワイワイやっているほうがいいです。
坂本 では最後に、ホームページをご覧の方々に、メッセージをお願いいたします。
安原 ちょっと普通のお芝居とは違ったものをお見せできるのではなかと思っています。 この作品は説明するのが難しいんですけど、いわゆるただのコメディーではないし、シリアスでもないし、前衛的なものでもない。ちょっと不思議で、ちょっとお洒落な、それでいて緊張感のある舞台みたいなものをお見せできるような気がします。楽しみにしていてください。
坂本 ありがとうございました。

一筆御礼

ご本人もおっしゃっていますが、舞台でお見かけすると
「喋り倒している」ことが多い安原さん。
僕自身もそういう印象を持っていましたから、
稽古場で以外と?!無口なのには正直驚きました。
今回のイゴールは、喋り倒す役ではないですから、
ある意味ご自身と一緒というのも 頷けます。
ただイゴールと安原さんの違いは「空気を読む」ところでしょうか。
空気が読めずに 冗談を言うイゴールに対して、
「ここ!!」というところで必要なサジェスチョンを
くださったり、必要な?!冗談を言って和ませてくれる安原さん。
今回の取材でもそうでしたが、「無駄がない」んですね。
さてさて、舞台の上に現れるイゴールさんは
「どこまでが安原さんでどこからがイ ゴールさんか?!」
と思ってこの芝居を観るのも一興かもしれませんぞ。

坂本岳大

戻る

協力:(株)フランス著作権事務所 後援:フランス大使館文化部 協賛:笹川日仏財団 鹿島建設
主催:フランス演劇クレアシオン

お問合わせ: Habanera 03-5489-3740(平日11:00〜19:00) 公演専用携帯電話 090-4598-8348(11:00〜19:00)
e-mail office@vdc.net